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●病気の解説●
パーキンソン病
パーキンソン病
おもに中高年の男女に多くみられる病気です。特に理由もなく、
脳に障害がおきて、手足がふるえたり、筋肉が硬くこわばったり、
動作がのろくなってしまう病気です。
第一歩を踏み出すことが困難で、歩くときも、前かがみになり、また、
すり足になるなどの歩行障害が出てきます。
また、異常に脂汗をかいたり、仮面様顔貌といって、顔の表情が
固くなってきます。
病状は、ゆっくりと進み、ひどくなると他人の介護なしには、
日常生活もできなくなります。
(パーキンソン病の原因)
パーキンソン病は、大脳の下にある中脳の「黒質」という灰白質の
かたまりが、病変するのが原因だとされています。
黒質には、神経細胞がたくさん集まっており、この神経細胞が
メラニンという色素を含んでいるので、黒っぽく見えます。
この黒質が病変すると、ドーパミンやセロトニンという、神経伝達物質が
うまく伝わらなくなり、手足の震えなどの、パーキンソン病特有の症状が
現われてきます。ただ、なぜそういった病変が起きてくるのかは、
まだ解明されていません。
(パーキンソン病の治療)
パーキンソン病の治療には、L-ドーパ(体内でドーパミンに変化する)
の投与や、外科手術におこない、症状の緩和させます。
また、脳炎などの後遺症として、パーキンソン病と同じような症状が
出ることもあり、これらを総称して「パーキンソン症候群」とよびます。 |
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